B787の窓の話…

というわけで、前から書こうと思っていたB787の窓の話…。
色(透明度)が変わる「スマートウィンドウ」という窓を採用しています。
今までも会議室のしきり等に使われていましたが、飛行機のような過酷な条件で
使用されるのははじめてです。B787に乗りたかった理由の一つはこれでした…。


sIMG_9798.jpg

以前の飛行機の窓よりも大きくなった話は、以前も書きました。
東レなどのカーボン素材により、機体剛性・耐性が向上したため、窓を大きくしても
機体が壊れないようになったからですね…。B787が“made with Japan”と
呼ばれる所以でもあります。



で、この窓ガラスの動画を撮ったのですが、カメラは明るさを自動補正
してしまうので、なかなかイメージが沸きにくいですね。
段々透明度が減っていくのが分かりますでしょうか?



                         (Gentex Corporation HPより)

米国の会社が作っているこの窓ガラスですが、「エレクトロクロミミズム(EC)」という
技術を使っています。EC自体は古くからあるコンセプトです。物質に電界を与えると
色や透過率が変わる、という特性を持った材料を、透明な導電物でサンドイッチ
してあげると出来ます。あとは、電気を流すだけ。構造は至ってシンプルです。

この会社は、クロミズム材料としてゲル状の物質を使ってるんですけど、
半導体にも同じ様な特性を持ったものが多くあります。
杉山研では例えば、電圧を与えると透明になったり黒くなったりと、色が変わる
透明な太陽電池とかを研究してるのですが、それは難しいのでまた今度。

ま、ほとんどの乗客は、窓なんかに興味を持たずに窓の外を見るわけですけどね。
材料やデバイスを研究するって事は、そういう新しい使い方を提案することでもあります。


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